「クレアモントホテル」

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スローライフ日誌

2014年11月18日

昨夜、テレビで途中から見た映画だ。舞台はロンドン。
落ち着いた歳を重ねた女性の実にいい映画だった。
早くに最愛の夫を失い、育てた家族の束縛から逃れて、静かにホテル暮らしを始める。
お洒落で、こころをしゃんと持ち、言葉使いが選りすぐれている。
いい女優さんが演じていたな。ジョーン・プローライトという。
路上の若いミュージシャンとこころが通じ、孫と称して一緒の時を楽しむ。彼は小説家を目指している。
伏線に映画「逢びき」がある。わたしも見たあの「逢びき」かな。
別れは来る。ホテルの玄関の階段から落ちて腰を折り、合併症の肺炎で逝く。一晩中側でワーズ・ワースを読んでいてくれた彼を、亡くした夫と思い、"あの若い頃に戻りたい"といい、"戻ろう"と…。

良い映画だったな。まだあの落ち着いた大人のというか、うつくしい世界に浸っている。いいな。願わくばああありたいな。

手の負傷で、行動にも落ち着かざるを得ないでいたのだが、思えばこころも落ち着いているのかな。
と、友人から "私も10月に階段から落ち、肋骨を折ってしまった" との知らせが入った。
歳をとると転倒したり階段から落ちたり、そう夏に雑踏の中で躓いて転び顔を打ったという友もいた、身の危険が身近に潜む。大事に至らぬように日頃から要注意。

テレビで高倉健さんの訃報が報じられている。享年83歳。若すぎる。合掌。

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