源氏絵・伊勢絵

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スローライフ日誌

2013年05月09日

夕刻に霞ヶ関で仕事がある。
それまでの一時を、出光美術館で過ごす。
「源氏絵と伊勢絵ー描かれた恋物語」展をゆっくり観た。
情緒豊かな静かな昔のこころに浸る。

室町時代から江戸時代の、それぞれ屏風であったり掛け軸であったり。金箔が施されていて、当時の暗い部屋で一際匂い引き立つのであったろう。
掛け軸で「光源氏の野々宮図」「在原業平図」は、平安時代から伝説の水もしたたる恋多き色男の立ち姿が一幅づつ艶っぽく描かれている。ほんにいい男らだ。光源氏は架空の人だが、在原業平は実存した。

<留守模様>というのもいい。主人公らは全くいなく、風情だけが描かれる。
その代表作、「八ツ橋図屏風」。江戸時代の酒井抱一が描いた伊勢物語で在原業平が愛でた燕子花が群生している八ツ橋あたり。
見事だ。丁度季節は今。緑と紫が六曲一双に広がっている。
そうだ、伊勢物語はまだ読んだことがない、読んでみよう。

ムンクの展示室では、オスロ美術館から特別に年3点づつ貸し出されている絵が見られる。
こちらの絵は現実的だ。 

 

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