フランスの旅

海外旅行記

4日目(12/11)

アルル、ポン・デュ・ガール、アヴィニヨン、リヨンそしてサンテティエンヌへ

 冬のプロバンス独特の耳を引きちぎられそうな冷たい強風ミストラルが吹き荒れて、折角毛皮付きのフードを持ってきたのだが、未着のツーツケースの中で困った、困った…。絹のスカーフでは吹き飛ばされてしまいそう。

アルル
ローヌ川沿いにある古代ローマ時代から開けた街。
ビゼーの「アルルの女」やゴッホの「ひまわり」などの絵画でも名を上げる。

旧市街散策
朝市

 

ゴッホが神経を病み入院していた元病院


建物の入り口。


ゴッホが描いていた病院の中庭。

レピュブリック広場

サン・トロフィーム教会
11世紀に建立されたアルル一番の重要な教会。


内部。

フォーラム広場に面した
ゴッホの描いた「夜のカフェ」のモデル
となったカフェ


小道。

古代劇場
紀元前1世紀に建てられた。
舞台の円柱だけが残っている。

その隣の円形闘技場
1世紀に建てられた。
中世には要塞として用いられアーチが塞がれたり、その後トラックや回廊には住居が建てられたりした。
19世紀に復元作業がはじまる。
現在は闘牛などが行われている。


前の街並み。

屋上から、街の屋根並、ローヌ川を望む。

 

ポン・デュ・ガール

1世紀にローマ人が作った水道橋
ガルドン川を跨ぎ、高さ50mの3層のアーチ。
この辺り全長50kmに及ぶ水道が造られ、その一部。


近くに生える樹齢1000年とも言われるオリーブの木。


ここはどこ?
いずれ葡萄畑だ。

 

アヴィニョン

西洋史教科書で覚えた1309年「教皇のバビロン捕囚」の地。
当時のこの地は、イタリアとフランスの文化の交流地点として文化的にも経済的にも繁栄をきしていた。
教皇ボニフェース8世は、聖職者の課税権をめぐり、また、信仰のみならず世俗諸事に関しても王に優越すると主張、時のフランス王フィリップ4世は聖職者・貴族・平民の代表者からなる三部会を招集して、教皇の主張を否認させた。
別の傀儡教皇クレメンス5世を立てて、教皇庁をアヴィニヨンに移し、このあと70年間、教皇庁はローマでなくアヴィニヨンにあった。
当時のフランスは、教皇と闘い、イギリスと闘い(百年戦争)、ドイツ皇帝と闘い、たいへんでした。

教皇庁


外壁。
自然の防御壁となるよう岩山の中に食い込むように造られた、正に要塞。
壁の厚さは4m。


左側に立つのはノートルダム・デ・ドン教会
教皇庁の北隣にある。
鐘楼の上に聖母像が金色に輝いている。


ノートルダム・デ・ドン教会の入り口左にあるサン・ジャン・バティスト礼拝堂。
美しいキリスト像が飾られている。
16世紀のもの。

教皇庁の中に入ります。
建物の総面積は1万5千uもあり、二度にわたり建て増しされた。
が、当時の栄華を偲ばせるものは全く残っていない。1789のフランス大革命の際、破壊奪略されつくしてしまった。


天上に残る優雅な線。



サン・ベネゼ橋
歌にある ♪橋の上で 踊ろうよ 踊ろうよ 橋の上で 輪になって 踊ろう ♪
の橋とはここの橋のこと。
教皇庁隣のプチ・パレ美術館前のローヌ川に架かっている。

12世紀にローヌ川に橋を架けよとのお告げを聞いた羊飼いベネゼは、協力者を得て1188年に橋を架けた。
その後、増水の度に流されその都度掛けかえられていたが、17世紀に崩壊した後はそのままに。  


サン・ベネゼ橋の反対側にかかっている橋。



ローヌ・アルプ地方
さて、またローヌ川沿いに3時間のドライブでリヨンに。
プロバンス地方とはお別れです。

ローヌ側沿いの平野とモンブランをようするアルプス山脈を含む地域。
スイス・イタリアとの国境に接している。

リヨン
リヨンはローヌ川とソーヌ川の合流点にある。
従って、織物の町、交易の地として栄えた。

ソーヌ川の右岸のフルヴィエールの丘の上に燦然と輝くノートルダム・ド・フルヴィエール寺院
我らが行程では当然もう夕方。
しかし、この丘の寺院の人出は半端ではない。
土曜日の夜のせいもあろうが、押すな押すなの人並み。

この寺院は、1872年から24年間で市民の寄進でのみ建立されたという。
市民の自慢の種であろう。
内部は壮麗である。


外観


テラス。
旧市街地やソーヌ川、ブレスキル(ソーヌ川とローヌ川に挟まれた商業地帯ー半島の意)、そしてローヌ川の広がる素晴らしい夜景をみようと、大賑わい。ライブの合唱隊もいる。
昼間だと素晴らしい眺望のはず。古代ローマ時代の遺跡大円形競技場もある。

寺院内部。
ノートルダム寺院なのだから聖母マリアさまを祀ってある。
内部の絵、ステンドグラスなどは全てマリアさまの生涯などマリアさまにまつわる物語りを描いている。


さ、リヨンの観光はここだけ。なんとしても勿体ない。ショートステイどころかステイしない。またこなければ、ね。
夜の観光を終えて、宿のある近郊のサンテティエンヌへ

 

[サンテティエンヌ泊]

 荷物が何もなく、着た切り雀で、実に簡単だ。
 正に、シンプル・ライフを実行中?!

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