3日目 (16.12.22)

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南英国の旅

気温 1℃〜9℃  曇り

サザンプトンの宿を9:00出て、北上すること30分。

ウィンチェスター

ハンプシャー州の州都。9世紀頃アングロサクソン時代はイングランドの首都であった。ノルマン征服で首都がロンドンに移ってからも数回首都となった。

ウインチェスター大聖堂


アルフレッド大王像
彼は十字状に通りを区切る区画整理をした。
だから現在でも街が分かり易い。


ハンザ同盟の館。多分羊毛組合など羽振りを利かせていたであろう。


分かり易い道路交通。

ウィンチェスター大聖堂
もとは、642年に建てられた。11世紀頃よりカソリック教会として本格的に大きくなる。
現在はイングランド国教会の大聖堂


側面


裏正面の尖塔


内部の後ろのステンドグラス

ヨーロッパ・ゴシック様式大聖堂のうちで最も長い身廊と全長
ここで1554年、メアリー1世とフィリペ2世の結婚式など、王族の結婚式が多く執り行われた。

ジェーン・オースティンがこの地で亡くなったため、1817年彼女の葬儀が行われここに埋葬されている。


ジェーン・オースティンの墓碑が身廊の北側に掲げられている。

 *  教会の裏のショップで、オースティンの『高慢と偏見』の綺麗な絵入りの大判の本を購入。4.99ポンド、バーゲンセールで買った。見ているだけで素敵な心持になれる。

 

さて次は西に1時間、ソールズベリーへ昼食に寄る。


道中はこんな具合。広い雑木林、その奥には牧草地、畑が広がる。

 

ソールズベリーにて昼食
ストーンヘンジ観光の拠点でもある。イングランドでも古い聖地の一つだ。


昼食をとったレストランの側を流れている川。名前を聞いたが若い従業員は知らないという。エイボン川である。


川にかかる橋から遠くに聖堂の尖塔が見える。
イギリスで最も高い123mの尖塔を持つソールズベリー大聖堂。1220年から1258年に建立された初期ゴシック建築の聖堂。
世界で4冊のみ現存するマグナカルタなどを所蔵している。


どこらでも見える尖塔。

 

さらに西へ1時間半、グラストンベリーへ。

 

グラストンベリー

アーサー王伝説が残る英国最強のパワースポットの一つである。
近年では夏のロックフェス「グラストンベリー・フェスティバル」で名高い。7000人近くの町に何十万の人々が集まる。

私はデボラ・クロンビー著の小説『警視の予感(A FINER END)』を読んだことがあり、この地のことを覚えていて、是非行ってみたかったのだった。だからもう一度読み返してやってきたのだった。

アーサー王伝説に繋がるわけは、アーサー王の墓があるということ。真偽は別として12世紀に王妃グウィネヴィアの墓とともにグラストン修道院の敷地内でみつかったとされる。また伝説に登場する伝説の島・アヴァロンはこの小高い山トールであった、聖杯はここの泉に沈められた、アーサー王が剣を刺すと岩が割れたという石、などなど。
キリスト教が伝来される前のケルト文化の聖地でもあって、小山トールは古代宗教においてあの世とこの世との境が最も薄い場所であるとされていた。
ロックフェスと相まって、街にはヒーリング関連の店が多いのも頷ける


車窓からも目につく町のシンボルである小山、トール


かなりきつい坂道である。
雨が降ったり止んだりで、足場は滑りやすい。慎重に登ること30分だ。


頂上には英国最古といわれるキリスト教教会の址がある。旧聖ミカエル教会。


眼下に平穏な街並み。


雨が上がり、突然、虹が架かった!! 
神秘的この上ない。こんなことからも聖なる伝説が生まれたのか。よく見ると二重である。


街に下りてきた。


聖なる鉱泉が湧き出ているところ?

ヒーリング関連や東洋的な趣の店が並ぶ


後ろに修道院の址の塔が見える。

グラストンベリー修道院跡
この中に、様々な伝説の址があるのだが、残念ながら閉館の時間だ。

 

これでグラストンベリーとお別れ。

さて、次は、北に1時間、宿のバースへと。

 

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