プラド美術館展

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スローライフ日誌

2018年04月27日

上野にある国立西洋美術館で開催されている「プラド美術館展ーベラスケスと絵画の栄光」を観た。17世紀絵画の傑作や本など70点が展示されている。
プラド美術館には確か3、4回程、マドリードに行くと寄っていた。が、詳しく理解するまでの時間的ゆとりのないものだった。それで、今回はゆっくりと観て回った。

場内の解説を読んでいて、スペイン・ハプスブルグ家の時代の社会事情が少し分かるようになった。当時はまだ写真はないのだから、絵画からしかその風潮を見いだせない。王室間のお見合い写真や宗教の隆盛、民衆の祭りの集いなどなど、すべて絵で発信しているのだ。

当時17世紀のスペインのキリスト教信仰にはヨハネ崇拝が強く、暖かい家庭でヨハネも若く逞しく描かれている聖家族像を観てこちらの心持ちまで暖かくなった。ムリーリョの「小鳥のいる聖家族」(幼子イエスが若い父ヨハネの膝で小鳥を手に子犬とたわむれている)ルーベンスの「聖アンナのいる聖家族」(マリアの母アンナ・マリアが幼子イエスを抱くマリアを優しく両腕で包んでいる)など。

宮廷には矮人がよく雇われている。これがピエロに繋がっているのか。絵画でも多く描かれている。

 

国立西洋美術館の前庭に出て、今回ゆっくりとロダンの「カレーの市民「地獄門」「考える人」、そして「弓を引く男」、「アダム」「エヴァ」などの像を前と後ろとしっかり鑑賞した。
ゆっくりとした美術鑑賞は心豊かにしてくれて有難い。

 

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